京都で一番好きかもしれない…桂離宮の前にある老舗甘味処・中村軒のとっても上品な白味噌雑煮

ブログ上では2019年夏に紹介して以来ですが、実は毎年のように正月に通っている桂離宮の前にある老舗甘味処・中村軒。ターゲットは冬季限定で提供される白味噌雑煮。ここのお雑煮、本当に大好きなんですよ。京都には他にもお雑煮が美味しいお店がたくさんありますが、個人的にはここの白味噌雑煮が一番好きかもしれません。

 

というわけで令和6年1月2日、新年早々に中村軒白味噌雑煮を食べるべく、茶店の開店時間15分前の朝9:45にお店に到着。まだ正月三が日の真っ最中だというのに、すでに店頭には20人弱の行列ができてましたね…

 

中村軒の店舗情報

中村軒茶店メニュー紹介

令和6年1月2日現在、中村軒茶店メニューはこんな感じ…

 

中村軒の茶店メニュー

 

今回のターゲットであるお雑煮は税込1040円と、4年前の記録と比べて90円の値上げ。全然許容範囲内です。他のメニューも麦代餅が1個300円から320円、おうす(お抹茶)が1杯460円から500円と、非常に良心的な範囲での値上げに止めてくれています。

 

本当にありがたい話ですが、他の飲食店の値上がり具合を見ていると、もっと値上げしてもいいんじゃないかな?とすら思います。値段が安いのはとってもありがたいことではありますが、値段が高いことよりもお雑煮が食べられなくなることの方がずっとショックが大きくなるので…

 

やっぱりここのお雑煮は京都で最強レベル!とっても上品で味わい深い中村軒白味噌雑煮

中村軒の白味噌雑煮

 

さてさて、今年もやって来ました。毎年正月のお楽しみ、中村軒白味噌雑煮。このお出汁の中に丸餅2つと里芋が1個入っています。とってもシンプルですが、そこがかえって高級感を感じさせてくれるんですよね。このお雑煮を収める朱塗りのお椀も手触りが良くて、お椀を持ち上げるだけで非日常を感じられるし…

 

中村軒の白味噌雑煮 丸餅

 

この丸餅は近江産の餅米を毎朝ついて作っているそうです。既製品にはない柔らかさときめ細かさがあって、正月からすごく良いものを食べさせてもらっている気になれます。お出汁も同じようにきめが細かく、まったりとしていて、白味噌の甘味が優しく口全体に広がっていって…これだけで「今年も正月を迎えられてよかったなぁ…」と心の底から思えます。

 

中村軒の白味噌雑煮 鰹節

 

でも、話はここで終わりません。お雑煮とは別で出てきた鰹節を味変アイテムとして投入すると、お出汁の風味がガラッと変わるんです。何というか、上品さはそのままに、すごく力強くなる感じ。この味変は何度体験してもインパクトが決して色褪せませんね。

 

中村軒の白味噌雑煮 鰹節投入後

 

本音を言えば、この白味噌雑煮を2杯注文して、鰹節なしと鰹節入りの2つのバージョンをもっと堪能したいんですけどね。でも、そのせいでお雑煮が売り切れになって誰かが食べられなくなってしまうと申し訳ないので…とにかく、正月三が日からこの白味噌雑煮、飛ぶように売れています。京都市の中心からは外れたところにあるのですが、バスに揺られて食べに行く価値ありありですよ。

 

 

P.S. この白味噌雑煮の他に、中村軒を代表する和菓子・麦代餅や夏季限定のかき氷など、より詳しい情報をこちらの記事にまとめています。もし興味があれば、ぜひ下のリンクをクリックして本文をお読みください…

genjitsutouhi.com